いつも受験生に、合格のジンクスとしてお勧めしているものがあります。
それは、「チョコレート」です。
「試験を受ける日は、チョコレートを食べると良いよ」と言うアドバイスを、毎年必ずしています。
また実際に、試験前にはお勧めチョコをまとめて、生徒それぞれに渡しています。
チョコレートを推す理由は、何かの受け売りではなく、自身の経験によるものです。
チョコレートを食べて試験に臨むと、「頭が冴え、気持ちも落ち着いて」受けることが出来た経験から来ています。
私自身今でも、資格試験など試験を受ける日は欠かさずチョコレートを食べるようにしています。
実際にチョコレートを食べて試験を受けるようになってからは、満足いく結果が得られるようになりました。
そういった経験から、これはジンクス化してしまおうと決め、「試験にはチョコレート」というジンクスを生徒たちにも伝えています。
少しマジメな話をすると、科学的な理由もあります。
脳の栄養源は糖分ですが、この糖分をチョコレートで手軽に摂取できます。
また、チョコレートに含まれる「テオブロミン」「フェニルアセトアルデヒド」などが、精神安定+集中力・記憶力アップに効果があるとされています。
同様に、試験の日に食べると良いと一般的に推奨されているものに「バナナ」があります。
確かにバナナの栄養は素晴らしく、申し分ありません。
しかし、試験の日にバナナを食べたくなるかと言われると、正直微妙という人も少なくないと思います。
また、「今は食べる気がしないけど、とりあえず持っていって後で食べよう」とした場合、バナナでは様々な不都合が生じます。
まず、バナナは持っていきにくい。
皆さん、ポケットにバナナを突っ込んであるいている人がいたら、違和感を感じないでしょうか。
大阪の千日前商店街でそのような人を見かけたこともありますが、紳士淑女のたしなみとしては如何なものか。
やはり、ポケットにバナナは難しいですね。
じゃあカバンに入れようということになりますが、これもリスクがあります。
なぜなら、バナナは柔らかい(too soft)。
試験の日、カバンにバナナを入れて行ったとしましょう。
満員電車の中、テキストや受験票に挟まれて、いつのまにかカバンの中で「身が出てる」ということも考えられます。
考えてみるとシュールな光景です。
試験会場で受験票を出したら、受験票にバナナの筋(あの白いやつ)がついていた。
小梅太夫ばりの「ちっきしょー」な光景ではありませんか。
とりあえず試験会場の中がフルーティーな香りに包まれるでしょう。
そして、試験中きっとあなたはおなかが空くでしょう。
この点チョコレートはOKです。
ポケットに入れて持ち運びも出来ますし、もちろんカバンの中に忍ばせても問題ありません。
そして何よりチョコレートをお勧めする理由は、「種類の多さと入手しやすさ」です。
チョコレートは、数え切れないほどの種類発売されています。
ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートからアーモンドが入ったものや、ストロベリー味、カカオの濃いものなど、多種多様です。
味も違えば、食感や形も様々です。
個々人、自分の好みに合わせて選ぶことが出来ます。
この点バナナは、当たり前ですが「バナナ」しかありません。
バナナが好きでなければ、その時点で「ないわ~。バナナはないわ~」となってしまいます。
チョコレートなら、ミルクチョコは無理だけど、ブラックチョコならOKという人はいるでしょう。
しかし、バナナに関してはフィリピン産はダメだけど、マダガスカル産ならOKという人はそう多くありません。
というか、それはもはやバナナ嫌いではなく、バナナが好き過ぎるやつです。
また、入手しやすさも大切な要因です。
試験の日はこれ!と決めていても、ついうっかり持って出ることを忘れてしまうことがあります。
この場合でもチョコレートなら、出先で簡単に買うことができます。
コンビニや駅のキオスクでも買えます。
これがバナナなら少し難しいかも知れません。
仮にあったとしても、出先でバナナを食べるのにはいささか抵抗があるかと思います。
バナナを食べながら駅の改札を通る姿を想像すると、私はとても受験生にはお勧めできません。
以上の観点から、試験にはバナナよりもチョコレートを推しています。
まだ試されていない人は、是非おためし頂ければと思います。
(以下、チョコバナナ禁止)