工事担任者、名称変更と過去問学習の有効性

ということで、本題に入らせて頂きます。

前回の記事では、工事担任者試験の変更点について取り上げました。

受験者の方が気になるのは、変更に伴って、試験問題にどれだけ影響が出るのかということだと思います。

「過去問から大きく傾向が変わるのでは?」と心配される方も少なくありません。

こればかりは、実際に試験が始まってみないことには、確かなことは分かりません。

ただ、私の個人的な予想としては、試験問題自体の大きな変更は無いものと考えております

理由としては、今回の変更の最大のポイントは「AI2種とDD2種の廃止」であり、総合種や1種の資格で取り扱える資格の範囲自体に変更は無いということにあります。

よって、変更は形式的なものにとどまると考えられます。

そもそも、工事担任者資格で取り扱っている技術の内容(ISDNやADSLなど)に関しては、この何年間も目新しい技術革新自体が起きていません(ISDNやADSLは終わりゆく技術であるとも言えます)。

そのため、問題を作るうえで、どうしても過去問と重複する構成にせざるを得ない、という背景もあります。

これらの点から、試験問題の変更に関しては、さほど大きな変化にはならないだろうと考えております。

よって、過去問学習こそが最強の試験対策の方法であるということには代わりが無いと思います。

今現在試験勉強に取り組まれている方は、安心して過去問学習を進めて頂ければと思います。

以上まとめると、

・名称は変更するが、試験自体に大きな変更はないものと考えられる。

・従来同様、過去問学習が最善の対策になる。

と私見(シケン)を述べさせて頂きます(試験だけに)。

ここで、本試験後に予想されるネットでの意見について、一つ予言をしてしておきたいと思います。

さきほど、新試験の内容は、ほぼ過去問と同じ傾向になると考えると言いました。

しかし、この考えと矛盾するようですが、

本試験終了後は、「過去問から傾向が大きく変わった」という意見がネットで多くでるはずです。

なぜか。

実は、今回の変更に限らず、試験終了後は必ずと言っていいほど、

「今回の試験は、過去問の傾向から変わった」

という意見が多数出てきます。(実際、そういう意見を多数頂戴します)

講師目線からすると、例年ほぼ問題傾向は変わっていないのですが、

受験者の方は口を揃えて「過去問と傾向が変化した」という感想を持たれるようです。

この認識の相違について、また別の記事で少し掘り下げて語ってみたいと思います。

それでは、またお会いしましょう。