工事担任者試験 技術第3問 穴埋め暗記セレクション 総合通信 2024受験版

この記事は、工事担任者試験の直前対策資料である「工事担任者 基礎 穴埋め暗記セレクション 総合通信2024受験版」に対応しています。PDFは期間限定で下記リンクより配布いたします。
技術→https://drive.google.com/file/d/1Nc8CKLcPUwYS4knckAAtevNgfiUjRbSc/view?usp=sharing
資料は必要最小限の記述に絞りスリム化を図っていますが、こちらのブログでは、出典となる過去問も引用して掲載しています。問題集としてもご利用いただけるほか、解説を確認する目的にもお役立ていただけます。

なお、分量が多いため、大問ごとに記事を分けて掲載しております。
皆様の試験対策に微力ながらお力添えできれば幸いです。心より、皆様の合格をお祈り申し上げます。

問題1 パケット交換モード

出典:令和4年度第2回第3問(4)

解答

解説

パケット交換モードにおけるBチャネルの通信手順

ISDNの基本ユーザ・網インタフェースにおいて、Bチャネルを使用してパケット通信を行う場合の流れは以下の通りです。

  1. Dチャネルでの設定:
    • 最初に、Dチャネルを使用して発信端末と網の間で通信設定を行います。
    • この設定により、パケット通信に使用するBチャネルが確立されます。
  2. Bチャネルでのデータリンク設定:
    • Bチャネル上でのパケット通信においては、X.25プロトコルが用いられます。
    • X.25は、データリンク層およびネットワーク層のプロトコルで、パケット通信を実現するための基本的な通信方式です。

選択肢の考察

  1. X.21:
    • デジタル回線での回線交換方式に使用されるプロトコルで、パケット通信には適用されません。
    • 誤り
  2. X.25:
    • パケット交換方式の標準プロトコルで、Bチャネルでのデータリンク設定に適用されます。
    • 正解
  3. LAPD:
    • Dチャネルで使用されるデータリンク層のプロトコルです。Bチャネルでは使用されません。
    • 誤り
  4. LAPF:
    • フレームリレーにおけるデータリンク層のプロトコルであり、ISDNのBチャネルでは使用されません。
    • 誤り
  5. LAPM:
    • モデム間でエラー制御を行うためのプロトコルであり、ISDNのパケット通信には関係ありません。
    • 誤り

まとめ

X.25プロトコルの特徴
  • 用途: パケット交換方式での通信に使用される。
  • 役割: パケット通信を行うためのデータリンク層およびネットワーク層のプロトコル。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 139

リックテレコム社

該当ページ 228

問題2 レイヤ1フレーム

出典:令和4年度第2回第3問(2)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるフレーム

ISDNの基本ユーザ・網インタフェースでは、NT(ネットワーク終端装置)からTE(ターミナル機器)、およびTEからNTへとデータがフレーム形式で伝送されます。このフレームの特徴は以下の通りです:

  1. フレーム長:
    • 1フレームは48ビット長です。
    • この48ビットには制御ビットや信号ビットが含まれ、伝送の同期やデータ送受信のために用いられます。
  2. 伝送周期:
    • フレームは250マイクロ秒の周期で繰り返し伝送されます。
    • この周期により、安定したデータ通信が実現されます。

注意点: 48ビット長も重要です

  • フレームの48ビット長が問われることも多いため、構成や役割を覚えておく必要があります。
    • 構成例: 制御ビット、同期ビット、ユーザデータビットなど。
    • ISDNでは、効率的なデータ通信を行うために、この48ビットのフレームが標準として用いられています。

まとめ

ISDNのフレーム伝送のポイント
  • フレーム長: 48ビット
  • 伝送周期: 250マイクロ秒

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 139

リックテレコム社

該当ページ 220

問題3 Dチャネル 制御手順

出典:令和5年度第1回第3問(2)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるDチャネルのアクセス制御

ISDNの基本ユーザ・網インタフェースでは、複数の端末(TE)がDチャネルを共用して通信を行います。この共用に伴い、アクセス競合が発生する可能性があるため、正常なアクセスを確保するための制御手順が必要です。

エコーチェック方式とは

  • エコーチェックは、ISDNのDチャネルで用いられる制御方式です。
  • 各端末は、Dチャネルへのアクセスを行う際、自分の送信データが正しく伝送されているか確認するために、網から送信データのエコーを受信します。
  • この方式により、Dチャネルへのアクセス競合やデータの衝突を防ぎ、正常な通信が確保されます。

選択肢の考察

  1. X.25:
    • パケット交換ネットワークで使用されるプロトコルで、Dチャネルのアクセス制御ではありません。
    • 誤り
  2. CSMA/CD:
    • イーサネットで使用されるアクセス制御方式であり、ISDNのDチャネルでは適用されません。
    • 誤り
  3. フレーム同期:
    • フレーム伝送における同期手法であり、アクセス制御方式ではありません。
    • 誤り
  4. エコーチェック:
    • ISDNのDチャネルで使用される正しいアクセス制御方式です。
    • 正解
  5. 優先制御:
    • 一部の通信プロトコルやネットワークで用いられる制御方式であり、Dチャネルのアクセス制御方式としては適していません。
    • 誤り

まとめ

ポイント
  • ISDNのDチャネルでは、エコーチェック方式を用いてアクセスの競合を防ぎます。
  • 端末は送信データが正しく伝送されているかエコーで確認します。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 140

リックテレコム社

該当ページ 222

問題4 インタフェースの活性化、不活性化

出典:令和5年度第2回第3問(2)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ1での「起動・停止」手順

ISDNの基本ユーザ・網インタフェースにおけるレイヤ1では、通信効率を高め、不要な電力消費を抑えるために、必要に応じてインタフェースを起動(活性化)し、通信が不要な場合には停止(不活性化)する手順が実装されています。この手順は、特定のビットパターンで構成されるINFO信号を用いて行われます。

INFO信号について

  • INFO信号は、TE(端末機器)とNT(回線終端装置)間で交換されるビットパターンです。
  • INFO 0: 不活性化状態を表し、インタフェースが待機状態であることを示します。
  • INFO 1: 起動状態を表し、インタフェースが活性化され、通信が可能な状態であることを示します。
  • 通信の必要が生じると、TEまたはNTがINFO 1を送信してインタフェースを起動します。
  • 通信が終了すると、INFO 0を送信して不活性化します。

選択肢の考察

  1. 開通・遮断:
    • 回線そのものの開閉に関する手順であり、レイヤ1の活性化/不活性化の手順とは異なります。
    • 誤り
  2. 接続・解放:
    • 通信セッションの接続や切断に関する手順で、レイヤ1のINFO信号を用いる手順ではありません。
    • 誤り
  3. 設定・解除:
    • システム設定や構成変更を表す用語であり、インタフェースの起動/停止手順には適しません。
    • 誤り
  4. 起動・停止:
    • INFO信号を用いて、TEとNT間でインタフェースの活性化と不活性化を行う手順です。
    • 正解
  5. 応答・切断:
    • 通信プロトコルのセッション管理に関連する用語であり、レイヤ1の手順ではありません。
    • 誤り

まとめ

ポイント
  • レイヤ1では、INFO信号を用いてインタフェースの**起動(活性化)停止(不活性化)**が行われます。
  • INFO 0は不活性化状態、INFO 1は活性化状態を表します。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 140

リックテレコム社

該当ページ 224

問題5 試験ループバック

出典:令和4年度第1回第3問(1)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける試験ループバック

ISDN基本ユーザ・網インタフェースでは、通信品質を確認し、保守やトラブルシューティングのために試験ループバックが実施されます。TTC標準JT-I430で定められている保守機能には、2B+Dチャネルを折り返す試験ループバック機能が必須項目として規定されています。

ループバック2について

  • ループバック2:
    • NT1において、2B+Dチャネルを折り返す試験。
    • NT1は、ユーザ端末(TE)とISDN網を接続するための重要な装置であり、ここでのループバックは、ユーザ宅内の配線や端末の問題を切り分ける目的で使用されます。

選択肢の考察

  1. TA (端末アダプタ):
    • ISDN網に接続できない従来のアナログ端末を接続するための装置であり、ループバック試験の対象ではありません。
    • 誤り
  2. TE1 (ISDN対応端末):
    • ISDN規格に準拠した端末機器であり、ループバック試験の主対象ではありません。
    • 誤り
  3. TE2 (非ISDN対応端末):
    • ISDNに非対応の端末で、端末アダプタを通じてISDNに接続されます。ループバック試験は行いません。
    • 誤り
  4. NT1 (ネットワークターミネータ1):
    • ユーザ宅内配線とISDN網の境界装置で、試験ループバック2の実施対象。
    • 正解
  5. NT2 (ネットワークターミネータ2):
    • 複数の端末を接続し、通信制御や配線管理を行う装置ですが、TTC標準JT-I430では必須の試験ループバック項目としては規定されていません。
    • 誤り

まとめ

ポイント
  • ループバック2は、NT1で2B+Dチャネルを折り返す試験であり、保守やトラブルシューティングに使用されます。
  • TTC標準JT-I430で規定された必須項目。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 140

リックテレコム社

該当ページ 335

問題6 Fビット

出典:令和5年度第1回第3問(5)

解答

解説

ISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースのフレーム構成

  1. **ISDN一次群速度(1.5メガビット/秒)**では、1フレームを24個集めて1マルチフレームを構成します。
  2. 各フレームにはFビットが1ビットずつ含まれており、1マルチフレームには合計24個のFビットが存在します。
  3. Fビットの役割:
    • フレーム同期: フレームの開始位置を識別。
    • CRC誤り検出: フレーム内の誤りを検出するための巡回冗長検査(CRC)。
    • リモートアラーム表示: 他の通信装置に障害や異常が発生した場合、その状態を通知。

選択肢の考察

  1. リモートアラーム表示:
    • 他の通信機器の障害を通知する役割を担う。
    • 正解
  2. バイト同期:
    • フレームのバイト境界を識別する機能ですが、Fビットの役割ではありません。
    • 誤り
  3. 呼制御メッセージ:
    • 呼制御はDチャネルで行われるものであり、Fビットの役割ではありません。
    • 誤り
  4. サブアドレス表示:
    • サブアドレスはISDNのDチャネルで使用されることが多く、Fビットには関係ありません。
    • 誤り
  5. Dチャネル同期用フラグ:
    • Dチャネルの同期にはFビットは使用されず、別の同期機能が用いられます。
    • 誤り

まとめ

ポイント
  • Fビットは、フレーム同期CRC誤り検出、さらにリモートアラーム表示として使用される。
  • 他の選択肢はFビットの役割とは無関係。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 141

リックテレコム社

該当ページ 225

問題7 SAPIとTEI

出典:令和4年度第1回第3問(3)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるデータリンクコネクション識別

  1. 物理コネクション上の複数のデータリンクコネクション:
    • ISDNでは、一つの物理的な通信回線(例:Dチャネル)上に複数のデータリンクコネクションが存在することがあります。
    • 各データリンクコネクションを識別するための仕組みが必要です。
  2. 識別子の構成要素:
    • SAPI (Service Access Point Identifier):
      • データリンク層サービスのエンドポイントを識別します。
    • TEI (Terminal Endpoint Identifier):
      • 各端末を一意に識別するための番号です。
  3. DLCI (Data Link Connection Identifier):
    • 上記のSAPIとTEIを組み合わせた識別子です。
    • 各データリンクコネクションを一意に識別します。

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるデータリンクコネクション識別

  1. 物理コネクション上の複数のデータリンクコネクション:
    • ISDNでは、一つの物理的な通信回線(例:Dチャネル)上に複数のデータリンクコネクションが存在することがあります。
    • 各データリンクコネクションを識別するための仕組みが必要です。
  2. 識別子の構成要素:
    • SAPI (Service Access Point Identifier):
      • データリンク層サービスのエンドポイントを識別します。
    • TEI (Terminal Endpoint Identifier):
      • 各端末を一意に識別するための番号です。
  3. DLCI (Data Link Connection Identifier):
    • 上記のSAPIとTEIを組み合わせた識別子です。
    • 各データリンクコネクションを一意に識別します。

選択肢の考察

  1. ①LAPB:
    • X.25プロトコルで使用されるデータリンク層の手順ですが、ISDNの識別子ではありません。
    • 誤り
  2. ②VPI:
    • ATMネットワークにおける仮想パス識別子(Virtual Path Identifier)であり、ISDNには関連しません。
    • 誤り
  3. ③DLCI:
    • SAPIとTEIを用いた識別子で、ISDNのデータリンクコネクションの識別に使用される。
    • 正解
  4. ④HDLC:
    • データリンク層の手順そのものであり、識別子ではありません。
    • 誤り
  5. ⑤DNIC:
    • 国際的なデータネットワーク番号(Data Network Identification Code)であり、ISDNのデータリンク識別には関係しません。
    • 誤り

まとめ

DLCIは、ISDNにおけるデータリンクコネクション識別子であり、SAPITEIを基に構成される。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 144

リックテレコム社

該当ページ 230

問題8 レイヤ2 端末の識別

出典:令和5年度第2回第3問(3)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける端末識別

  1. ISDNのバス配線構成:
    • バス配線には複数の端末が接続されることがあります。
    • 各端末を一意に識別する必要があるため、識別子が用いられます。
  2. TEI (Terminal Endpoint Identifier):
    • バス配線に接続されている端末ごとに割り当てられる識別子です。
    • TEIは動的または静的に割り当てられます。
      • 静的TEI: 管理者が手動で設定。
      • 動的TEI: 自動的に端末に割り当て。

選択肢の考察

  1. ①HDLC:
    • ISDNレイヤ2で用いられる通信プロトコルですが、端末識別の役割はありません。
    • 誤り
  2. ②X.25:
    • パケット通信ネットワークのプロトコルであり、ISDNの端末識別には使用されません。
    • 誤り
  3. ③TEI:
    • バス配線に接続された端末を識別するために使用される識別子です。
    • 正解
  4. ④UI (Unnumbered Information):
    • HDLCフレームの制御フィールドの一部ですが、端末識別とは関係ありません。
    • 誤り
  5. ⑤SAPI (Service Access Point Identifier):
    • データリンク層サービスのエンドポイント識別に使用される識別子ですが、端末識別のためではありません。
    • 誤り

まとめ

  • TEIは、ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ2で端末識別に使用されます。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 144

リックテレコム社

該当ページ 230

問題9 ポイント・ツー・マルチポイント

出典:令和4年度第2回第3問(3)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ2とUIフレーム

  1. ISDNレイヤ2の役割:
    • レイヤ2では、データリンクの確立、維持、解除を管理します。
    • ポイント・ツー・マルチポイントデータリンクでは、複数の端末間で効率的に情報をやり取りする必要があります。
  2. UIフレーム (Unnumbered Information Frame):
    • 上位層からの情報を転送するために用いられるHDLCフレーム形式の一つです。
    • 確認応答を行わない形式で、非確認形情報転送に使用されます。
  3. 非確認形情報転送:
    • 確認形とは異なり、受信側からの応答や再送要求がありません。
    • 迅速なデータ転送を行うための手順です。
    • 特に、一斉送信や簡易なデータ送信に適しています。

選択肢の考察

  1. ①確認形情報転送:
    • 確認応答を伴う手順ですが、UIフレームとは無関係です。
    • 誤り
  2. ②フレーム同期:
    • データリンクの確立時に使用される手順であり、情報転送自体には直接関与しません。
    • 誤り
  3. ③一斉着信:
    • 複数の端末への着信に関連する概念ですが、UIフレームを利用した情報転送とは異なります。
    • 誤り
  4. ④非確認形情報転送:
    • UIフレームを用いる手順として正しい。
    • 正解
  5. ⑤ベーシック制御:
    • データリンク層の制御方式ですが、UIフレームや非確認形情報転送には関連しません。
    • 誤り

まとめ

ポイント
  • UIフレームは、ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ2で使用されるフレーム形式の一つ。
  • 非確認形情報転送手順で使用され、確認応答を行わずに情報を迅速に転送します。
関連知識
  • UIフレームの部分が試験で問われることがあります。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 145

リックテレコム社

該当ページ 231

問題10 レイヤ3 メッセージの共通部

出典:令和4年度第1回第3問(4)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ3メッセージ構造

  1. レイヤ3の役割:
    • ネットワーク層に該当し、主に呼制御手順を管理します。
    • メッセージ交換を通じて、回線接続や切断などの通信制御を行います。
  2. メッセージの共通部:
    • ISDNレイヤ3のメッセージは、共通部と可変部から構成されます。
    • 共通部は全てのメッセージで共通して含まれる部分で、以下の3要素から構成されます:
      • ① プロトコル識別子: 使用するプロトコルを識別します。
      • ② 呼番号: 通話相手を識別するための情報。
      • ③ メッセージ種別: メッセージの内容を識別します(例: SETUP、DISCONNECT)。

選択肢の考察

  1. ①送信元アドレス:
    • 呼番号に含まれる情報の一部であり、独立した共通部の要素ではありません。
    • 誤り
  2. ②ユーザ情報:
    • メッセージの内容に応じて可変部に含まれることがありますが、共通部には含まれません。
    • 誤り
  3. ③宛先アドレス:
    • 呼番号に含まれる情報の一部であり、独立した共通部の要素ではありません。
    • 誤り
  4. ④情報要素識別子:
    • 可変部の要素として、情報要素を識別するために使用されますが、共通部ではありません。
    • 誤り
  5. ⑤プロトコル識別子:
    • 使用するプロトコルを識別するため、メッセージの共通部に含まれる重要な要素。
    • 正解

まとめ

ポイント
  • プロトコル識別子は、ISDNレイヤ3メッセージの共通部に必ず含まれます。
  • 共通部は、プロトコル識別子、呼番号、メッセージ種別の3要素で構成されます。
関連知識
  • 呼番号メッセージ種別も試験で問われることがあるため、それぞれの役割を確認しておきましょう。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 146

リックテレコム社

該当ページ 234

問題11 呼制御シーケンス①

出典:令和5年度第1回第3問(4)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースのチャネル構成

  1. DチャネルとBチャネルの役割:
    • Dチャネル: 制御信号(例: SETUP、ALERT、CONNなど)の伝送に使用される。
    • Bチャネル: 音声やデータなど、ユーザの通信データの伝送に使用される。
  2. 回線交換呼におけるシーケンス:
    • SETUPからCONNまでの信号はDチャネルでやり取りされる。
    • CONN ACK後のデータ転送はBチャネルで行われる。

図のXおよびYにおけるチャネル

  1. Xの部分:
    • SETUP、ALERT、CONNなどの制御信号が流れる。
    • よって、16キロビット/秒のDチャネルが適切。
  2. Yの部分:
    • データ転送が行われる。
    • よって、64キロビット/秒のBチャネルが適切。

まとめ

  • 制御信号(SETUP~CONN)はDチャネルで伝送される。
  • ユーザデータの転送はBチャネルで行われる。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 146

リックテレコム社

該当ページ 236

問題12 呼制御シーケンス②

出典:令和3年度第2回第3問(4)

解答

解説

ISDN基本ユーザ・網インタフェースのチャネル

  1. Dチャネル:
    • 制御信号(呼の設定や解放など)を伝送する。
    • 通常16キロビット/秒で動作する。
  2. Bチャネル:
    • 音声やデータなどユーザの通信データを伝送する。
    • 通常64キロビット/秒で動作する。

図中のX部分の役割

  • 図では、DISC(切断要求)REL(解放要求)REL COMP(解放完了)といった制御信号が流れる。
  • これらの信号はすべて制御信号であり、Dチャネルが使用される。

まとめ

  • 図中のX部分(DISC、REL、REL COMP)は、制御信号の伝送に対応。
  • ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、制御信号は16キロビット/秒のDチャネルを使用。

参考資料

まなびや

参考資料の該当ページです。

総合通信要点解説(自著)

該当ページ 146

リックテレコム社

該当ページ 236

第3問は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。