問題
解説
通信で使われる「メタルケーブル」には、大きく分けて2種類あります。
「平衡対ケーブル」と「同軸ケーブル」です。
それぞれのケーブルの特徴について、過去から繰り返し出題されています。
問われる内容はほぼ決まっていますので、パターン化して覚えておきましょう。
上に挙げた内容が、よく聞かれます。
設問Aについて
本問でも、設問Aで、「心線導体抵抗が大きくすると、伝送損失が増加する」との記述があります。
内容に合致していますので、Aは正しいと判断できます。
そもそも、ケーブルの伝送損失が何故発生するかと言うと、ケーブル自体が一種の抵抗の様なものになり、エネルギーがジュール熱として消費されるためです。
ケーブル自体の抵抗が大きいほど、ジュール熱として消費される量(=伝送損失)が大きくなります。
よって心線導体抵抗を大きくすると、伝送損失が増加します。
設問Bについて
設問Bでは、「同軸ケーブルは、一般的に使用される周波数帯において信号の周波数が4倍になると、その伝送損失は、約2倍になる。」とありますが、これは正しい記述です。
この記述は、過去から繰り返し出題されていますので、頻出知識として是非押さえておきましょう。
周波数が増えると、伝送損失が大きくなるというのは、感覚として理解しやすいかと思いますが、4倍と2倍という数値まで覚えておく必要があります。
解答
AもBも正しい記述ですので、③が正解となります。
覚え方について(非推奨)
メタルケーブル(平衡対ケーブルおよび同軸ケーブル)の特徴に関して、理解をしながら覚えて頂くのが理想です。
とは言っても、「よう分からん!」「全然覚えられへんやないか!」(←なぜか関西弁)という方も、少なからずおられると思います。
そこで、超こじつけ、超おバカな丸暗記法をご紹介致します。
ハッキリ言って、非推奨です!(←ノリノリ)
まず、平衡対ケーブルは、中に複数のケーブルが入っていますので、
コンビ芸人と読み替えます。
そして、「心線導体間の間隔」を「相方との距離感」と読み替え、
「抵抗」を「イライラ」と読み替えます。
やはりいつも一緒に仕事をしますから、ある程度の距離感が無いと、「めっちゃイライラするわ~」状態になってしまいますよね。
また、「心線導体抵抗」を「相方へのイライラ」、「伝送損失」を「ストレス」と読み替えます。
イライラすると、ストレスが溜まりますよね。
イライラしないように、今から一緒に深呼吸をしましょう!
はい、吸って~~、吐いて~~(←めっちゃ、いらつく)
同軸ケーブルは、中に同軸が1本、ピーンと立っていますので、ピン芸人と読み替えます。
そして、「周波数」を「仕事の数」、「伝送損失」を「ストレス」と読み替えます。
仕事の数が増えると、収入も増えるので、喜ばしいことなのですが、ストレスも溜まっちゃいますねーという感じです。
もはや、私は何の話をしているのでしょうか。
あぁ、しば漬け食べたい。。。
類題
本問の類題は、過去5年間で4問出題されています。
①平成25年春_問題
①平成25年春_解説
設問Aについて
「心線導体間の間隔を大きくすると、伝送損失が増加する」は誤りです。
抵抗は減少しますので、伝送損失も減少します。
これで読み替えると、
「相方との距離感がある」と、「イライラ」が減り、「ストレス」も減るということになります。
よって、Aの記述は誤りと判断できます。
設問Bについて
設問Bでは、「同軸ケーブルは、一般的に使用される周波数帯において信号の周波数が4倍になると、その伝送損失は、約2倍になる。」とありますが、これは正しい記述です。
この記述は、過去から繰り返し出題されていますので、頻出知識として是非押さえましょう。
周波数が増えると伝送損失が大きくなるというのは、感覚的に理解しやすいかと思いますが、4倍と2倍という数値まで覚えておく必要があります。
これで読み替えると、
仕事の数4倍で、ストレス約2倍と覚えておくと良いでしょう(良いとは言っていない)。
解答
結果、Aは誤り、Bは正しいので、②が正解となります。
②平成26年秋_問題
②平成26年秋_解説
①で取り上げた問題と、そっくりそのまま同じ問題です。
ことほどさように、工担試験では「過去問そのまんま」というものがよく出ます。
「内容が理解できない」と嘆くよりも、暗記に力を注ぎましょう。
「基礎」科目に関していえば、暗記重視でいくと短期間で対策が出来ます。
解答
結果、Aは誤り、Bは正しいので、②が正解となります。
③平成28年秋_問題
③平成28年秋_解説
①・②で取り上げた問題と、そっくりそのまま同じ問題です。
ことほどさように、工担試験では「過去問そのまんま」というものが、いやんなっちゃうくらいよく出ます。
「内容が理解できない」?
大丈夫です。
暗記に力を注ぎましょう。
暗記重視でいけば短期間で対策が出来ます。
解答
結果、Aは誤り、Bは正しいので、②が正解となります。
平成29年秋_問題
④平成29年秋_解説
「同軸ケーブルは、一般的に使用される周波数帯において信号の周波数が4倍になると、その伝送損失は、約2倍になる。」
という文言を覚えておけば、対処できます。
しつこいくらい、同じところが聞かれているので、確実に暗記しておきましょう。
解答
2倍ということで、④が正解となります。
出題頻度
最後に、本問の出題頻度をご紹介したいと思います。
※いずれも個人的に分析したものです。数値の信頼性を保証するものではありません。
本問と同じパターンが出た頻度は、
□AIDD総合種・・・約50% (過去試験10回中5回)です
過去の出題頻度が次回試験にも適用されると仮定すると、本問をマスターすることにより、
約50%の確率で、得点につながると考えられます。