問題

解説
電気通信回線では、ケーブル等で接続点があった場合に、インピーダンスの不整合により反射が生じます。
インピーダンスはどれだけ近づけようとしても限界があり、接続点では必ずいくらかの反射が発生します。
この反射の度合いを表したものが反射係数で、電圧反射係数と、電流反射係数があります。
次の公式を覚えておきましょう。

m=-nの関係があります。
分母はどちらも同じですが、分子が異なります。
電圧反射係数は、分子がZ2ーZ1
電流反射係数は、分子がZ1ーZ2
となります。
似ているので覚え違いが無いように気をつけましょう。
ゴロあわせなどのこじつけでも構いませんので、覚えてしまいましょう。
本問では、電圧反射係数が問われています。
よって、電圧反射係数の公式にあてはめて計算をすると、

解答
電圧反射係数が0.3なので、⑤が正解となります。
類題
類題が4問あります。
①平成25年秋_問題

①平成25年秋_解説

電圧反射係数の公式を用います。

1.解答
電圧反射係数が0.3なので、⑤が正解となります。
②平成27年春_問題

②平成27年春_解説

電圧反射係数の公式を用います。

2.解答
電圧反射係数が0.3なので、⑤が正解となります。
③平成28年春_問題

③平成28年春_解説

電圧反射係数の公式を用います。

3.解答
電圧反射係数が0.2なので、④が正解となります。
④平成29年春_問題

④平成29年春_解説
本問は、数値が与えられず、端的に公式を問われる問題でした。

4.解答
公式にあてはまるのは①なので、①が正解となります。
出題頻度
最後に、本問の出題頻度をご紹介したいと思います。
※いずれも個人的に分析したものです。数値の信頼性を保証するものではありません。
本問と同じパターンが出た頻度は、
□AIDD総合種・・・約50% (過去試験10回中5回)です
過去の出題頻度が次回試験にも適用されると仮定すると、本問をマスターすることにより、
約50%の確率で、得点につながると考えられます。
