【通話妨害の要因】重要度
★☆☆
平成29年に出題されましたが、10年で1度だけの出題なので、星一つにしました。
【通話妨害の要因】要点の確認
学習へのアドバイス
通話妨害の要因には、大きく分けて「側音」と「エコー」があります。
どちらも似ているので、区別がつくようにしておく必要があります。
字面で覚えるというよりは、カラオケなどでマイクを持って歌ったときを思い出して、「あれがハウリング、あれはエコー」などとイメージしながら覚えると覚えやすくなるかと思います。
キーワード
出題のポイント
通話品質に関しては、意外なことに今まであまり出題されていませんでした。
平成29年の出題を機に、今後出てくる機会も増える可能性があります。
出るとすれば、側音とエコーの違いを確認してくる問題になるはずです。
一つ一つ別々に覚えるのではなく、対照的に違いを意識して見て行きましょう。
内容チェック
【側音】
送話者自身の音声や室内騒音などが送話器から入り、電話機内部の通話回路及び受話回路を経て自分の耳に聞こえる音は、一般に側音と言われます。
側音が適度にあると、自分の声を確認しやすく、送話者の発声が楽になりますが、側音が大きすぎる場合、ハウリング(鳴音)などの原因になることもあります。
【エコー(反響)】
送話者の通話電流が反射し、時間的に遅れて送端側に戻り、通話の妨げになることをエコー(反響)と言います。
エコーには、音響的に回り込むことで起こる音響エコーと、
伝送線路と電話機回路のインピーダンス不整合により起こる回線エコーがあります。
過去問演習
平成29年秋
解説
A・Bともに誤りです。
Aは、送話者の受話器から「遅れて聞こえる」とあります。
遅れて聞こえるものは、エコーに分類できます。
さらに、「音響的に」回り込んで起こっているので、音響エコーが正しい内容です。
Bは、自身の音声が送話器から入り、自分の耳に聞こえる現象を、側音と言います。
解答
④
さらに得点力アップ
側音は、サイドトーンと呼ばれることもあります。
合わせて覚えておきましょう。