算数は知識分野と感覚分野に分かれる
算数は、知識分野と感覚分野、2つの分野に分かれます。
見える学力
知識的分野は、いわゆる「見える学力」に繋がるものです。
この分野は、公式の暗記など、決まったパターンの学習を目的とします。
公式に数値を当てはめて解くことにより、能力を高めていきます。
この分野の能力を高めると、テストの結果にすぐ反映されます。
即効性があることから、目先の点数を上げるために重視されがちです。
一般の算数の指導理論では、この知識分野偏重で指導されます。
しかし、知識の暗記で対応できることには限界があります。
少し形を変えて問われると、もう分からなくなってしまいます。
知識分野だけの能力を伸ばしていくと、ある程度のレベルから伸び悩みます。
なまじ暗記で簡単に得点を上げる習慣が身についてしまうと、時間をかけてじっくり考えることが出来なくなります。
中学生になってから数学が苦手になる人や、高校生になってから数学についていけなくなった人は、この知識分野偏重で進めて来た可能性があります。
見えない学力
感覚的分野の育成は、「見える学力」の向上につながります。
この分野の育成には時間がかかるため、取り組んでもテストの結果にすぐには反映されません。
そのため、一般的な指導理論では避けられがちです。
しかし、真の学力の向上には、この感覚的分野の育成が欠かせません。
多くの学生を指導して日々感じることですが、伸びる生徒は、感覚的分野(見えない学力)のレベルが高い。これは間違いありません。
応用問題や未知の問題に対応する力の獲得は、感覚的分野の育成無くしてはあり得ません。
知識・感覚の見きわめについて
ここで大切なことは、算数の各単元が、知識分野の単元と感覚的分野の単元に分かれているという訳では無いということです。
同じ問題に取り組んでも、取り組み方次第で、知識分野が鍛えられるか、感覚分野が鍛えられるかが異なります。
意味を考えずに、ただパターンに当てはめて解くことは、知識分野の領域です。
与えられた問題を自分なりに解釈して取り組めば、感覚的分野が鍛えられます。
日々の取り組み方で、その人の思考のクセが出来上がります。
思考力について
パズル道場の理論では、『思考力(仮説思考力)』も感覚的分野として考え、これを伸ばすことを重視します。
思考力を伸ばす、最高の教材は「パズル」です。
日頃、学校で知識を使った解き方に慣れてしまっている学生は、算数・数学の問題を見るとすぐに「公式」に頼ろうとしてしまいます。
考えながら公式を使ってくれれば全く問題無いのですが、何も考えずにただ当てはめようとします。
これでは反射神経は鍛えられたとしても、頭は鍛えられません。
そして、厄介なことに頭を使っていないという自覚もありません。
自覚が無いため、注意をしてもなかなか直りません。
その点、「パズル」は決まった公式が与えられていないため、思考力の育成に向いています。
パズルなら、子ども達も、はなから公式に頼ろうとしません。
思考力だけで解く必要があることを、素直に理解してくれます。
親子体験会実施のご案内
まなびやでは、来たる6月16日(土)に親子体験会を実施いたします。
受講時間は1時間程度で、午後から開催しております。
お時間はご相談させていただきますので、ご検討の場合はお気軽にご連絡くださいませ。
また、どうしてもこの日に来れないという方も、個別にご相談させていただきます。どうぞお気軽にご連絡ください。