この文章を書いている現在、期末テストを間近に控えています。
英語を苦手にしている生徒さんは多くおられますが、皆さんが口を揃えて言われることに、英語が「分からない」と言います。
分からないから、問題が解けないし、勉強する気もおきないという訳です。
しかし、そもそも誤解があります。
英語が「分からない」のは、当然のことなのです。
英語は語学である
英語が苦手な人に共通してみえる傾向は、英語が理解出来ないことに拒絶反応を示すという点です。
数学を始めとして、勉強というのは一般的に理解することであり、理解出来れば解けるものです。
しかし、英語は他の科目とは性質が全く異なります。
それは、英語は語学であるということです。
語学というのは、本来理解するものではありません。
単語や発音、慣用表現を憶えて使うものです。
理解出来なくても当然なのです。
日本語ですら、「分からない」もの
考えてみると、私たちは日常使用している日本語をどれだけ理解しているのでしょうか。
いちいち話すときに、言葉を品詞分解して理解しながら喋るひとはいません。
国文学者は別として、一般の人はなんとなく単語や慣用表現を「知っている」から使えているだけです。
大切なことは、「知っている」ということです。
「一石二鳥」という四字熟語は知っているから使えるのであり、「鼓腹撃壌」は意味を知らなければ使えません。
英語だって然りです。
Thisは「これ」で、Thatは「あれ」です。
理解ではなくて、知っているかどうかです。
定期テスト対策には、教科書の文章まる憶えが最善の対策
英語の語学という性質を踏まえて、定期テスト対策を考えてみましょう。
語学は「知っているかどうか」が問われる試験ですので、問われる内容を知っておくことが最善の対策になります。
それでは、テストで問われることとは何か?
それは、試験範囲の教科書の文章です。
今回、lesson2が試験範囲なのであれば、lesson2に出てくる単語、文法を憶えればよいのです。
文章ごと憶えることに取り組めば、単語や文法も全て押さえられます。
同じ暗記物でも、社会や理科に比べれば遙かに憶える量は少ないものです。
しかも、この憶えるという作業は全て自習で行う必要もありません。
学校の英語の授業中にも、授業で扱っているところを意識して憶えていけば、かなり憶えられます。
英語は主要科目ですので、授業時間も筆頭に多いものです。
学校の授業の予習、復習に、文章ごと憶える。
これだけで、英語が苦手な状況から脱出できます。
やる気はあるけど、どうしても英語が苦手な人は是非試してみてください。
教科書1冊憶えきったときに、きっとあなたの英語に対する考え方は変わっていることでしょう。