お久しぶりです。まなびやの学です。
工事担任者AI/DD総合種試験『平成26年法規問題2-(3)』の解説講義を行ないます。
「技術基準適合認定番号」に関する問題です。
なお、動画講義は現在準備中につき、後日掲載させていただきます。
問題
端末機器の技術基準適合認定番号について述べた次の二つの文章は、 (ウ) 。
A デジタルデータ伝送用設備に接続される端末機器に表示される技術基準適合認定番号の最初の文字は、Cである。
B インターネットプロトコル電話用設備に接続される端末機器に表示される技術基準適合認定番号の最初の文字は、Eである。
①Aのみ正しい
②Bのみ正しい
③AもBも正しい
④AもBも正しくない
解答
2
根拠条文
端末機器の技術基準適合認定等に関する規則 第10条(表示)
法第五十三条第二項の規定により表示を付するときは、次に掲げる方法のいずれかによるものとする。
一 様式第七号による表示を技術基準適合認定を受けた端末機器の見やすい箇所に付す方法
二 様式第七号による表示を技術基準適合認定を受けた端末機器に電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によっては認識することができない方法をいう。以下同じ。)により記録し、当該端末機器の映像面に直ちに明瞭な状態で表示することができるようにする方法
2 前項第二号に規定する方法により端末機器に表示を付する場合は、電磁的方法によって表示を付した旨及び当該表示の表示方法について、これらを記載した書類の当該端末機器への添付その他の適切な方法により明らかにするものとする。
解説
端末が技術基準に適合している場合に、その表示を所定の様式によりしなければなりません。
そして、端末機器の種類により、最初の文字が決められています。
これも試験対策上は超重要なので、しっかりと憶えておく必要があります。
憶えるコツとして、全ての丸暗記はあまりオススメ出来ません。
試験はマークシートですので、選択肢を見たときに正しいかどうかの判別さえ出来れば良いので、ポイントをついた記憶が効率的です。
例えば、
「アナログ電話用設備又は移動電話用設備に接続される端末機器」というものが「A」であると判断できれば良いわけですので、全てを憶えるのではなく、「アナログ」というところに着目して、「アナログ」=「A」と判断できればそれでいいわけです。
これはぶっちゃけ、こじつけでも何でも構いません。
大切なことは、端末の種類と記号が頭の中で結びつけばよいのですから。
私の憶え方をご紹介すると、
2番目の「無線」は、
「無線」⇒「Bluetooth」を連想⇒「B」
とイメージをつなげておくと、忘れにくくなります。
3番目の「総合デジタル通信」は、
総合を意味する英語、comprehensiveの「C」で憶えるか、
総合的⇒いろいろあつまる⇒コミュニケーションの「C」で憶えるとよいでしょう。
4番目は、「専用通信回線設備またはデジタルデータ伝送」ですので、
「データ」から、「D」と憶える。
5番目の「電話」は、
「電話」⇒telephone⇒「e」の文字が多い⇒「E」で記憶。
2文字目の「e」で憶えてもよいですね。
6番目は「移動電話」です。
5番目の「電話」と混同しがちですので、気をつけましょう。
残念ながら、移動を意味する英語とFで適当な言葉がありません。
そこで、これはこじつけですが、
先へ進むという意味のある英単語[foward]から「F」と憶えておくことも出来ます。
もうひとつの憶え方
もうひとつの憶え方は、順番で記憶しておくという方法です。
A~Fまで、アルファベット順ですから、
同じ様に、端末の種類の方も、
アナログ⇒無線⇒総合⇒専用⇒電話⇒移動電話
と憶えておいて、
あとは順番とA~Fを一致させるという方法です。
記憶の方法は、人それぞれ憶えやすい憶え方というのは異なります。
大切なのは自分が憶えやすい方法を使うこと。
記憶するということに関しては、他人のアドバイスは参考程度でよいと思います。
憶えるために書く必要はない
ここで少し話は変わって、暗記の学習に関してお話したいと思います。
憶えるというと、すぐに書いて憶えようとする人がいます。
学校教育では書いて憶えろと指導されるので、暗記=書くという習慣が身についているのだと思います。
それ自体は決して間違いではありません。
が、私はオススメいたしません。
なぜかと言うと、書くととにかく時間がかかるからです。
今回取り上げた問題でも、一通り書く時間で、読めば10回くらいは繰り返し読むことが出来ます。
資格試験を受けようとする社会人はとにかく時間がありません。
仕事もあれば、付き合いもあります。
学生であっても、程度の差こそあれ、やるべきこと、やりたいことは山の様にあるでしょう。
書くという行為は、多くの時間とエネルギーの使います。
インプット、暗記するという段階では、あまり多くの労力を使うのは得策ではありません。
インプットにはとにかく時間をかけずに、忘れたらまた憶えなおせばよいだけと開き直って次々進んでいくほうが生産性が高いです。
書く行為はアウトプットに
書くという行為はインプットではなく、アウトプットに使います。
論文の答案練習会など、自分の持てる知識、考えを表現するために使うものです。
アウトプットの練習では、逆に書くという行為を省略しては実力を伸ばすことが出来ません。
そこは手を抜かずにしっかりと行なうべきです。
しかし、マークシート試験は、このアウトプットという行為が性質上ほとんどありません。
マークシート試験の対策としては、実はインプットさえ出来ていれば、合格します。
その意味で非常に取り組みやすい試験である反面、インプットへの荷重は少なくありません。
大量のことを憶えていかないといけませんので、ひとつひとつの暗記物に時間をかけるべきではなく、「流していく」感覚が必要になってきます。
初めて試験を受けるときは、この「流していく」感覚が掴みづらいと思います。
私たち講師の役割は、この「流す」ポイントをお伝えすることだと考えています。
本問題も、重要箇所ではありますが、あまり悩まずに「さらっと憶えて」、「繰り返し問題を解いて」いただければと思います。
人は忘れる動物です。
一回憶えただけでは、すぐに忘れていきます。
大切なことは繰り返すこと。
どんどん忘れてもいいので、どんどん繰り返しましょう。
それが出来れば、気が付けば合格しています。
ご参考資料
試験対策上は、憶えればそれでOKですので、あまり深入りする余地はありませんが、いくつかご参考ページをご紹介したいと思います。
技術基準適合認定等の公示に関する総務省のページ
端末機器に関する基準認証制度について総務省のページ
平成26年春問題
※法規全ての問題です。
同解答
※法規以外の解答も入っています。
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