「まなび式」の原点は、全てここにアリ!
私が資格試験攻略術「まなび式」を作った原点は、この第3級アマチュア無線技士試験(通称3アマ)にあります。
この試験を受けて合格した時の衝撃が、全ての原体験と言っても過言ではありません。
それくらい、自分の人生にとって分岐点となる様な激烈な体験でした。
はなはだ私的な事柄ではありますが、そのときのことをお話したいと思います。
受験のきっかけは、職業訓練校
大学卒業後、1年間ほど職業訓練校に通っていました(その経緯については、また別の機会に述べさせていただきます)。
職業訓練校では、電気・通信関係の科に在籍しておりました。
職業訓練校も通常の学校と同じ様に、クラス担任がおり、その先生からの勧めで3アマを受けることになりました。
入校間もない時期(4月、5月)で、無線の勉強など全くしていないころです。
担任の先生から、「3アマはとにかく簡単だから、これから1年間電気通信の勉強をするのに、試験慣れする意味でも受けた方がよい」と言われていました。
担任の先生はカリスマ性があり、「先生が勧めるなら受けてみよう」という生徒は少なくありませんでした。
これは、訓練校のカリキュラムとして受けに行くわけではなく、プライベートでの受験でした。
通常なら、プライベートの時間を削ってまで、興味のない資格を取りにいくことはしません。
しかし、職業訓練校に通っている期間というのは、仕事をしていないため土日が空いており、ヒマを持て余しがちです。
3アマの試験なら、当日飛び込みで受けられて、その場ですぐに合格発表もあるので、気軽に挑戦できるとのこと。
これから1年間勉強するのに、受けた方が良いなら受けてみようか。
そんな軽い気持ちで、結局同じクラスから10名ほど、プライベートで集まり、受けにいくことになりました。
アマチュア無線に興味があったわけではない
試験を受けると決めたものの、もともとアマチュア無線(ハム)に興味があったわけではありません。
(そもそもアマチュア無線というものの存在すら知りませんでしたし、ハムと言えば生ハムです)
また、正直なところ、当時は電気や通信自体にも何の興味もありませんでした。
そもそも私は法学部の出身で、バリバリの文系です。
数学は1番好きな科目でしたが、理科を勉強したくない気持ちの方が遙かに強く、進路を決めるときにも迷うことなく文系を選んだほどです。
そんな人間が、アマチュア無線の資格を受けようというのだから、大変です。
学生時代は理科アレルギーであったため、中学生レベルの電気の知識もありませんでした(オームの法則を知らないのはもちろんのこと、交流・直流というのも知りませんでした)。
テキストを開く。ダメ!意味分かんない!!
ともかく受験を決めたので、勉強しなければなりません。
当時、私は勉強というのはまずテキストを買って、各単元の理解をしてから問題を解くものだと信じていました。
そこで早速本屋にいき、3アマ対策のテキストを買って帰りました。
家に帰って、やる気満々でテキストを開いてみたものの…
テキストに書かれていることの全ての言葉、全ての図表が私の理解を超えたものでした。
やっぱり無理だなと一旦あきらめました。
試験3日前。騙されたと思って、過去問をやる。
試験自体はあきらめたものの、試験を受けに行く約束は果たさねばなりません。
当時、訓練校の先生は、「過去問集だけやっておけば絶対に受かる」と言っていました。
しかし、そもそも問題の意味も分からずに、問題が出来るはずが無いと思い込んでいたために、手つかずのままでした。
当時、一緒に試験を受けに行くメンバーの一人に、先生と同じ様に「過去問だけやってれば受かる」と言い張っていた人がいました。
「意味なんて分からなくて構わない。過去問だけやってればいい。答えを丸暗記したらいい」と言うのです。
それを聞いた私は最初、そんな方法はありえないと思い無視していました。
しかし、試験まであと3日と時間がなくなり、みんなの焦りがピークに達している時でも、その人は平然としていました。
「あなたは平然としているが、勉強は進んだのか?」と聞くと、なんと「勉強はまだしてない。でも1日前にやれば大丈夫。覚えるだけだから。」と言うのです。
問題の意味も分からない人間が、たった1日やそこらで受かるわけが無いではないですか。
そんなので試験に受かるわけが無いと思いつつも、しかし試験まで時間が無いので、イチかバチか私もその方法で取り組んでみることにしました。
問題集を読み流して答えを覚える
方法は単純です。
深く考えない。
とにかく先に進み、また繰り返す。
これを繰り返し、繰り返し、行うだけでした。
不思議なことに、2週3週として答えを覚えていくうちに、なんとなく問題の意味も分かる様になってきました。
テキストは一切読まずに、問題だけを繰り返しやる。
これは私にとって初めての経験でした。
試験開始まで繰り返し行って、その問題集の問題は全問答えを憶える状態まで持っていきました。
問題集は薄く、3日でも何とか憶えられました。
↓当時売っていた問題集はもう見つかりませんでした…
いざ、試験!
試験当日、約束したメンバーのうち2人が来ませんでした。
頭がよく、マジメに勉強していた2人です。
まともに勉強していた2人が、歯が立たないからとドタキャンしてしまったのです。
結局集まったのは、丸暗記だけで来た8人。
会場までの道中、みんなで問題を出し合いしながら向かいました。
会場には結構な人がいました。
これはヤバイぞと思っているうちに、あっという間に試験の時間が来ました。
シーンとした会場の中で、自分の心臓の鼓動が鳴り響いているのではないかと思う位ドキドキしていました
全問解けた!全員合格。
「はじめ!」試験管の合図と共に試験が始まりました。
問題を見ると、見覚えがあるものばかり。
まさに、過去問そのものでした。
その日の試験は、試験終了後、30分ほどで合格者の張り出しがされました。
結果は、当日受けた全員合格でした。
資格取得はスタート地点。本当の勉強はそこから。
この資格に合格したことにより、得られたものは大きいです。
まず、試験に対する勉強法の固定観念を打ち破られました。
このときの体験をもとに、その後アグレッシブに試験を受けていき、色々な資格を取得することが出来ました。
また、同じ様に試験を受ける人のサポートをし、合格に導くことができました。
また、アマチュア無線を初めてみるきっかけにもなりました。
あれだけ理科に興味がなく苦手だった人間が、電気街で同軸ケーブルと同軸コネクタを購入し、給電線をつくり、手製のアンテナで交信テストを行うまでになりました。
3アマの試験に合格していなければ、そもそも無線運用することが出来ませんので、一生無線に触れることもなかったでしょう。
大切なのは資格に合格することではなく、合格した後です。
本当の勉強は、机上ではできません。
実務や実験の中で培われるものです。
そして、それらを行うためにはまず免許が必要です。資格試験に合格しなければなりません。
であるならば、資格試験にはなるべく時間をかけず、さくっと受かってしまえば良いのです。
「まなびや」では、最短で合格するためのサポートを全力で行います
いつも応援頂きありがとう御座います
あなたに幸運が訪れます様に♪