工事担任者総合種 技術科目 端子配置まとめ&テキスト誤植訂正

こんにちは!まなびやです!

今回は技術科目の大問8あたりで頻出単元となっている、DSUとTEの端末番号について、まとめ記事を作成させて頂きます。

頻出でありながら、苦手な方がチョー多い単元で御座いますので、ぜひここで知識を整理し、得点源にして頂ければと思います!

合わせて、拙著の書籍上でも解説部分に誤植がありましたので、その点も含めてご説明させて頂きます。

問題の傾向と解法について、約10年分の過去問をもとに、各解説を進めさせて頂きます!押忍!!

端末配置の問題とは

今回取り上げたい端末配置の問題に関して、実際の問題を見ていただくのが一番良いかと思いますので、以下過去問を取り上げながら解説をさせて頂きます。

平成21年春

例えば、上記のような問題です。

この問題を解くためには、次の表を覚えていただく必要があります。

表の中の「TE」は、「端末機器」と同じ意味で用いています。

また、「DSU」の部分は、問題によっては「NT」と書かれることもあります。

細かい表の見方については、問題を解説する中でご説明させて頂きます。

↓下の画像にあるモジュラージャックには8端子の空きがあります。この8端子を用いて給電やデータの送受信を行っております。

問題文では、DSU側の送信端子および端末機器(TE)の受信端子は何番か?と問われています。

該当する部分は、表中の4番、5番になっていますので、解答は③となります。

この1問だけでは分かりにくいと思うので、続けて取り上げて参ります。

平成21年秋

この問題も同じパターンです。

先程の表を見ながら考えてみましょう。

まず問題文のAの記述について、送信線と受信線に何番が使われているか聞かれていますので、答えは3、4、5、6番となります。

よって、Aの記述は間違いとなります。

ちなみに、1、2、7、8番は何に使っているかというと、給電(受電)に使われています。

つまり、原則として1、2、7、8番は給電用に使い、3、4、5、6番はデータの送受信に使われていることになります。

これが原則ですので、まずはこれを覚えていただく訳ですが、一部例外もあります。

それが次のBの記述内容になります。

Bの記述について考えます。

問題文には「ファントムモードの給電」とあります。

ファントムモードって何??ということですが、

これが先程あげた例外にあたります。

ファントムモードとは

ファントムモードは、データの送受信を行う3、4、5、6番を用いて給電を行う方式になります。

つまり、1,2,7,8番は使わずに、3,4,5,6番のところのデータに電力を重畳させて送る方式、これがファントムモードの正体です。

では、これを踏まえて、再度問題の検討に戻ります。

Bの記述では、「ファントムモードの給電には、3~6番の四つの端子が使用される。」とあります。

これはまさしくファントムモードの内容となりますので、正しいと判断できます。

よって、Aが間違い、Bが正しい内容となり、答えは②となります。

平成22年春

では、この問題はどうでしょうか。

平成21年春と全く同じ内容のものとなっています。

表を並べて考えると、楽に解くことができます。

DSU側での受信端子は、3番・6番。

端末機機側はTEのことですので、送信端子はやはり3番と6番です。

よって、答えは②となります。

平成23年春

先ほどから出ている内容に、極性までが加わったものとなっています!

対策としては、表を覚えることにつきます。

(解答)①

表を覚えるのが大好き!とにかく表を覚えたくて仕方ない!!という変態(訂正) 紳士淑女は良いのですが、そうでなければキツい所です。

覚えることが難しいとは言っても、表の内容を覚えてしまわないことには解けません。

過去問を繰り返し解いて覚えるか、ゴロ合わせでも作って、無理矢理にでも覚えてしまう必要があります。

ここで、表を覚えるためのゴロ合わせを紹介させていただきます。

ゴロ合わせソングで攻略!端子配置の問題

例えばこんな問題が出たとしましょう。

平成23年秋

ここに表があれば、簡単に答えられます。

しかし、当然ながら試験の最中に表を見ることは出来ません。

表の中身を覚えていれば、試験のときでも確実に解くことができます。

そこで、いささか強引ではありますが表の中身をゴロ合わせで覚える方法をご紹介します。

 (リズムよく歌う感じで♪)

「キュッ、キュッ、ソウ、ジュ、 ジュ、ソウ、ジュ、ジュ。

プラ、マイ、プラ、プラ、マイ、マイ、マイ、プラ♪」

はい、みなさんご一緒に、腰に手を当てて!

 (リズムよく歌う感じで!)

「キュッ、キュッ、ソウ、ジュ、 ジュ、ソウ、ジュ、ジュ。

プラ、マイ、プラ、プラ、マイ、マイ、マイ、プラ♪」

まずTE側を上から見て頂いて、キュは給電、ソウは送信、ジュは受信!

次に極性を見て頂いて、プラは+、マイはマイナスの略です!

ポイントは、TE側と極性だけをゴロにしているところです。

TEとDSUは逆の関係にあるので、どちらか片方を覚えれば、もう片方は関係性から導き出すことができます。

ゴロ合わせを推奨する訳ではありませんが、覚えるしか手がない暗記問題を、如何に覚えきるかが合否の分かれ目となります。

なんかもっとマシなゴロ合わせ無いんかい!とツッコミが入ること間違いなしと思いますが、これ以上のものは思い浮かびませんでした。

作詞家になる夢は諦めます。

(解答)③

平成24年秋

こちらも、表とゴロ合わせソングで確認しましょう。

 (リズムよく歌う感じで!)

「キュッ、キュッ、ソウ、ジュ、 ジュ、ソウ、ジュ、ジュ。

プラ、マイ、プラ、プラ、マイ、マイ、マイ、プラ♪」

 DSU側の送信端子は、4番と5番です。

(解答)③

いくつか練習をしていきましょう。

平成25年春

先ほどまでの表とゴロ合わせで答えられますが、どうしても全てが覚えにくいという場合は、最低限Aの選択肢は覚えておきましょう。

3~6番の四つの端子が送受信と知っていれば、必然的にBは誤りと分かります。 (3~6番と5番~8番では、5番、6番が重複しているため)

つまり、本問に関しては、仮に端子番号を全く覚えていなかったとしても、③だけは有り得ない答えだということが分かります。

試験本番でド忘れをしたときなどは、あらゆる方法で選択肢を絞り込み、答えにつなげることが大切です。

(解答)①

平成26年秋

同じ内容の問題が問われ続けています。 

TE側かDSU側、どちらかを覚えていれば、もう片方はその反対と考えて、導き出すことができます。

TE側だけ受電部がありますので、その点に注意をしておきましょう。(DSUからTEに給電する関係にあるため、DSUには受電部はありません)

(解答)③

平成27年秋

 くどいようですが、覚えているかどうかの勝負になります。

 TE側を基準に覚えるゴロ合わせとして、「サブロー送信(3番、6番送信)」 というゴロ合わせも出来ます。

(解答)④

平成30年春

  しっかりと表を覚えて対策をしましょう。

ファントムモードでは、送受信の線に電力を重畳させて給電します。

(解答)③

平成31年春

10年前から同じ問題が出題され続けています。

TE側(端末機器側)を基準に覚えるとして、「サブロー送信(3番、6番送信)」

 というゴロ合わせも出来ます。

(解答)④

令和元年第2回

最新問題です!

とは言っても、過去から出ている問題と同じ内容ですね。

答えは③です。

ファントムモードは頻出かつ引っ掛かりやすいところなので、気をつけて覚えておきましょう。

応用編(配線構成図)

先程までの内容を基礎編とすると、今からお話する内容は応用的なものになります。

出題頻度は高くないものの、合わせて知っておくと力になります。

平成27年秋 (終端抵抗の接続方法)

正しい接続方法は①です。

これはこれで、図の形を覚える暗記問題になります。

考え方としては、

TA線・TB線で1ペアRA線・RB線で1ペアそれぞれに終端抵抗がつく形になる

とご理解ください。

(解答)①

平成28年秋 (モジュラロゼット回路)

この問題を考える上で、下の表をご確認ください。

今まで覚えた内容から、3番送信の+、4番受信の+、5番受信の-、6番受信の-ということは大丈夫かと思います。

あとはDSUの端子名を覚える訳ですが、

送信がT、受信がR

プラスがA、マイナスがB

と関連づけて覚えて頂ければと思います。

1,2、7、8に関しては無視して頂いて結構です。

3,4,5,6に注目して覚えましょう。

平成29年春 (ファントムモードの給電)

みんな大好き、ファントムモード!

ということで、3番~6番の送受信に電力を重畳している形になっています。

図中の「NT」と書かれているところは、今まで覚えた「DSU」と同じ意味で使われています。

問題を解くために、送信と受信の番号を思い出してみましょう。

「サブロー送信(3番、6番送信)」というゴロ合わせでも取り上げましたが、TE側の送信番号は3番、6番でした。

このことから、図1と図2は間違いであると、消去できます。

残ったのは図3と図4です。

ここで「NT」は「DSU」と同じ意味で使われています。

DSUはTEと反対の関係にありました。

つまり、TEの送信部はDSUの受信部の関係になっています。

このことから、NTの3番と6番は受信になっていると分かるので、答えは図3となります。

(解答)③

まとめ

本単元の解説は以上です。

かなりの量取り上げましたが、同じパターンのものが多いので、慣れると一気に解けるようになります。

暗記要素が強いところで御座いますが、得意になれば瞬殺できるようになりますので、学習をオススメしたい単元で御座います。

ぜひ得意単元にして頂いて、合格を引き寄せて頂ければと思います!押忍!!