受験にチョコレート

By: Karl Baron - CC BY 2.0
By: Karl BaronCC BY 2.0

受験シーズンになりました。

私立高校では入学試験も始っております。

当塾の塾生からも、初の高校受験生が明日受験します。

受験生を指導した経験はありますが、自身の経営する塾からの受験生は初めてです。

受験生に対しては、試験本番では特別なことをする必要は無く、普段通りのことが出来れば合格できると話をしています。

実際、合否を分けるのは、特別難しい問題が解けるか否かではなく、基本的な問題の取りこぼしが無いかによって決まります。

 

試験本番は一種独特な緊張感に包まれます。

緊張感から、普段出来ていることが出来なくなることもあります。

適度な緊張は集中力を生みますが、過度な緊張は心身のバランスを崩しやすくし、パフォーマンスを下げるおそれがあります。

 

一番の敵は他の受験生ではありません。

自分自身の心の焦り、不安が最大の敵なのです。

緊張する人間に、「緊張するな」と言っても解決にはなりません。

緊張することは仕方が無いことですので、せめてそれを和らげる何かを持つことが大切です。

 

スポーツ選手は強いプレッシャーを和らげるのに、音楽を聴いたり、瞑想したり、ルーティンと言われる一連の動作をこなしたりします。

受験生にとってもそれは有効な手段ではありますが、付け焼刃ではなかなか効果を発揮しません。

また、大抵の場合、一人で受験会場に行くわけではなく、何人かの同級生と受験に行きます。

休憩時間にみんなが集まって話をしている中、自分だけイヤホンをして音楽を聴くたり、ましてや瞑想をしたりなど、容易に出来る環境とは言えません。

会話は、それ自体が緊張を緩和させる効果を持ちますので、積極的にコミニケーションを取るのは良いことです。

しかし、試験で疲れた脳に、栄養も与えずに会話でコミニケーションを取るのは、脳エネルギーを酷使する結果になり、集中力が持続しなくなるおそれがあります。

 

そこで、私がいつもお勧めするのは、受験にチョコレート

By: Dominic LockyerCC BY 2.0

チョコレート菓子を持っていき、休憩時間に食べるのです。

チョコレート菓子は安価でいろいろなバリエーションがあり、持ち運びも容易です。

飴だと試験開始までに口の中で溶けないと焦りますが、チョコレートならばすぐに摂取できます。

多めに持っていって友達にも配り、一緒に食べることも出来ますし、会話の糸口になり、コミニケーションも取りやすくなります。

単に手軽に食べられるだけではなく、チョコレートの甘い香りには、集中力や記憶力を高める効果があることが、最近の研究で明らかになっています。

また、チョコレートに含まれるテオプロミンという成分には、神経を鎮静させる作用があり、リラックス効果もあるということが分かっています。

何より、脳のエネルギー源である糖分の供給源として働きます。

 

かくいう私自身、資格試験などを受けるときは必ずチョコレートを持参します。

リラックス、リフレッシュの効果だけでなく、「チョコレートを食べると合格する」と自分の中でジンクス化することにより、お守り的な役割も果たしてくれます。

もちろん毎休憩時間に、常に食べているわけではありません。

体が欲しくなったときに、自然に口に入れるだけです。

気が付けば、持っていったけど結局食べなかったということもあります。

チョコレートの良いところは、持っていって別に食べなくても、何も問題が無いということです。

腐るわけでは無し、そのまま保管して、次の機会にまた持って行けば良い。

保存が利くのも優れたところです。

 

最後に注意を一つ。

当然のことですが、チョコレートは飲食が許可されたところで行なう様にしてください。

教室内での飲食が禁止されているところでは、絶対に食べないように。

許可されているか分からないときは確認する様にしましょう。

それから、ゴミは正しく処理をする。

間違ってもポイ捨てはしない。

当たり前のことですが、そういうところでズボラをすると、試験で痛い目に合いやすくなります。

科学的根拠はありませんが、世の中って案外そういうものですよねぇ^^