塾の宿題と学校の宿題、どっちが大事か聞いてみよう

塾の宿題と学校の宿題どっちが大事だと思いますか?
この質問を身近にいる塾の先生にしてみてください。
きっと、「どっちも大事」という答えが返ってくることでしょう。
しかし、それでは本当の意味で質問に答えたことにはなりません。
どっち“が”と聞かれているので、どっち”も”とだけ答えるのでは不十分です。
もしこれが国語の設問であったなら、減点対象になるでしょう。
「どっちも大事だけれど、こちらがより大事」と答えるべきなのです。
学校の宿題を優先すべき
塾の宿題と学校の宿題があるなら、迷うことなく学校の宿題を優先すべきです。
学校の宿題、用意を完璧にしたうえで、+αとして塾の宿題に取り組んでください。
なぜか?理由は簡単です。
学校の宿題、提出物は、直接学校の成績、ひいては内申点に関わってくるからです。
高校入試の際に、内申点は学力と同じか、それ以上に重視されます。
そして、内申点は日頃の学習態度評価の積み重ねですので、後から自分の努力だけで上げることは困難です。
ここが、学力との最大の違いです。
学力は、極端な話、それまで全く勉強せずに成績の悪かった子でも、中3の夏休みに集中して勉強して、一気に偏差値10、20上げるなんてことも可能です。
学力の向上は、自分の努力だけで、いくらでも取り返しが効きます。
しかし、内申点はそうは行きません。
中3の夏休みに改心して、「もうサボらない、マジメにやる!」と宣言して、授業態度を完璧にしても、時すでに遅しです。
志望校が内申点重視の高校であったならば、悲惨です。
学力は十分ついたのに、内申点が低いから受験できないということもありえます。

睡眠時間を削るくらいなら、塾の宿題はするな!
部活をされているお子様は特に注意が必要です。
学校の授業が終わって、部活をしてクタクタになって帰ってくる。
そこから塾に行って…となると、息つくヒマもありません。
学校の宿題だけでも結構な負担のはずです。
そこに塾の宿題まで重なると、相当な負荷です。
思春期は、体力が十分にありますが、心身のバランスを崩しやすい時期でもあります。

マジメなお子様ほど、全てを抱え込みがちです。
大切なことは、優先順位づけです。
まず最優先は、学校の宿題、提出物。
これは部活をしていても出来るはずです。
次に、重要なのは睡眠です。
学校の宿題を行ったうえで、睡眠時間を確保しましょう。
授業中に居眠りなんてしてると、内申点はどんどん下がります。
点数をつける先生も人間ですから、一生懸命授業をしているのに、居眠りされると憎らしくなり、間違いなく点数を下げられます。
塾の宿題をするために睡眠時間を削って、寝不足のまま学校に行き居眠りするなんて、本末転倒です。
学校の宿題をしっかり行い、睡眠時間を確保したうえで、塾の宿題に取り組む。
大切なのは生活サイクルにこれを組み込むことであり、瞬間的に無理をすることではありません。

定期テスト直前は、要注意
定期テスト直前は、特に注意が必要です。
テスト対策ということで、塾から多くの課題を課しがちです。
それだけなら良いのですが、同じ理由で学校からも大量の課題が出されます。
普段より遙かに多くの時間を、宿題に割かなければなりません。
確かに、テスト前は遊びも制限して、勉強に集中すべきです。
しかし、現実問題として、処理能力には個人差があります。
全てそつなく出来れば良いのですが、みんながそうとは限りません。
時間がかかる人に関して言えば、どれもこれも手を出して、全て消化不良に終わるのは賢い選択とは言えません。
まずは、学校の提出物を完璧に終わらせましょう。
学校の宿題は、友達から答えを借りて、写せばいい…というのも、間違いです。
チェックする方は、ちゃんと取り組んだかどうかは見ればすぐに分かります。
何度も言う様に、内申点は日頃の学習態度の積み重ねであり、後から取り返しがつかないものです。
「後悔先に立たず」という言葉があります。
私自身、内申点が悪くて苦労した経験があるので、若い皆さんには同じ轍を踏まない様に、口を酸っぱくして伝えていきたいと思います。

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