Will you ~と Would you ~ はどう違う
中学生からよく受ける質問に、Will you ~と Would you ~ の違いが分からないというのがあります。
学校ではちゃんと習ったし、問題集でもしょっちゅう出てくる文法だけど、違いがよく分からないというのです。
質問をしてくれた生徒の参考書を見せてもらうと、Will you ~と Would you ~について、
「Will you ~ は ~してくれますか。
Would you ~ は ~して頂けませんか。
Would you ~ の方が丁寧な使い方です」と書いてあります。
これでは、分かる訳がありません。
してくれますかがwill you で、して頂けますかがwould you だなんて憶えたら、そりゃもうどっちでもいいよってなっちゃいます笑
ネィティブの感覚では
ネィティブの方からすると、両者の違いはかなりハッキリとした差があります。
will you は、かなり馴れ馴れしい、日本語でいう「タメ口」に近い感覚の様です。
「~してくれますか?」というよりも、関西弁でいうところの「~してくれへん?」みたいな、かなり砕けた感じの使い方です。
ですから、仲の良い友達同士で使うのは問題がありませんが、普通に初対面の人に使う言葉使いではありません。
基本はwould you ~ です。
would you ~がことさら改まって丁寧な言葉なのではなく、普通にwould you を使う、日本語でいう「です、ます」くらい基本的な敬語感覚で使われます。
知らないと恥をかく!?
このことを知らずに外国人の方と話す機会があると、少し恥ずかしいというか、相手を驚かせることがあります。
かくいう私も昔カフェでアルバイトをしていたときに、恥ずかしい思いをした経験があります。
稀に外国からの観光客で、日本語が全く話せない方に接客する機会があったときに、will you と would you の違いが感覚的に分からずに、will you を普通に使っていました。
will you を使うと、それまでにこやかだったお客様の目が、一瞬ギョっとされることがよくありました。
怒るとかではなく、普通にちょっとビックリした感じの表情です。
そのまま話を続けていると、何事もなく終わるのですが、当時はそのギョッとされる理由がよく分かりませんでした。
英語の得意な友人にその話をすると、「そりゃ驚いて当然だよ。普通に店員が丁寧な言葉で話しをしていて、急に話の途中で『~してくれへんか』みたいなタメ口使われたら、引くだろ」と笑われました。
日本人は特に接客は丁寧ですから、英語は下手でもしっかりとお辞儀と笑顔で挨拶をして、そこからの急なタメ口ですから、そりゃ違和感ありますよね^^
助動詞むき出しは下品
このような違いはwill you と would you だけではありません。
can you と could you も同じ様な違いがあります。
「出来ませんか」と言うのと、「出来へんか」というのでは全然違いますよね。関西弁にすると、余計にエグイですが笑
いずれの場合も共通して言えるのは、
助動詞をむき出しで使うのは、下品という発想です。
will you は will という助動詞をむき出しで使っていますよね。
これが下品なんだと感じる様です。
エチケットとして、ちゃんとwould って言おうよという感じ。
同じ様に can you も can という助動詞をそのまま使っていますよね。
助動詞をそのまま使うのは、丁寧さが含まれていない、馴れ馴れしいなぁとなる様です。
ですから、英作文などで書く機会があれば、特に指定が無い限りは、原則としてwill you は使わずにwould you を。
can you ではなく、could you を使う様にしましょう。
何度も言いますが、特別丁寧な言い方なのではなく、普通はwould you 、could you を使うのです。
これが原則で、むしろwill you 、 can you を使ったら違和感を感じるくらいが丁度いいのです。

















