ノート作りの弊害
勉強と聞いて、ノート作りを連想する人は少なくないでしょう。
学校の授業でも、先生が板書したものをノートに取ることから始まります。
そこで、勉強=ノート作りというイメージが出来るのも頷けます。
今は文房具にも色々な物が出てきており、ノート作りも楽しくできます。
では、きれいで見やすいノートを作ればいいかと言うと、私はオススメしません。

ノート作りは時間がかかる
ノートを作ることが無駄という訳ではありませんが、時間の観点から見た際に、コストパフォーマンスが非常に悪いと言えます。
今は大抵の分野で、市販の参考書があります。
手書きでどんなにキレイに作っても、市販の参考書ほどの情報量と、見やすさを超えることは出来ません。
書くことによって憶えられるという面は否定しませんが、ノートにまとめるという作業は効率が良くありません。
とにかくノート作りには時間がかかります。
学生時代はそれでもよいかも知れませんが、社会人になって同じやり方はとても出来ません。

ノート作りは作業である
気をつけないといけないのは、ノート作りそれ自体は『作業』であるということです。
ノート作りには時間がかかるので、机に向かって何時間もノートを作っていると、その時間勉強した気になります。
この“勉強した気”というのが、くせ者です。
勉強は基本的に時間をかけた分だけ、頭に定着します。
しかし、作業と勉強は別物です。
3時間机に向かってノート作りをしていても、そこに書いた内容が5分で憶えられることであれば、実質的な勉強時間は5分であると考えるべきなのです。
中高生時代は、このことに気付かず(あるいは気付かない振りをして)、一生懸命に色ペンや蛍光ペンでカラフルなノートを作りがちです。

ノートを作る時間をアウトプットにあてよう
ノート作りを辞める代わりに提案したいのは、アウトプット、問題演習です。
勉強で本当に大切なのは、インプットではなくアウトプットです。
学校では、教科書の内容を教えるということから、どうしてもインプット中心の勉強法に偏りがちです。
しかし、受験に合格するとか、資格を取得するとかいうことを目標に据えると、アウトプット中心の学習に切り替えるべきです。
現実生活のビジネスと同じです。
営業員が商品をセールスするときに、商品の知識を頭に入れるだけでは物は売れませんよね。
大切なのは、商品の魅力を顧客に説明出来ることです。
どうやって商品の良さを伝えるか、それを前提に商品知識について見識を深めるでしょう。
勉強も同じことです。
アウトプットありきで学習する様に、勉強法も組み立てていくべきなのです。
ノートを作るだけの時間があるなら、その時間を問題演習にあてましょう。
やり方として、まずは参考書を見ながら問題を解く。
徐々に参考書を見ずに問題を解ける様に、取り組んでいく。
参考書を見なくても問題が解けるならば、もうその範囲の知識は頭に入ったということです。
このやり方の方が、同じ範囲のノートを作るより遙かに短時間で済みます。
勉強は長時間やっても楽しくありません。
なるべく合理的に効率よく勉強し、浮いた時間を自分の趣味や友達付き合いに回し、人生をより豊かなものにしていきましょう。

いつも応援頂きありがとう御座います
あなたに幸運が訪れます様に♪