ノート作りはほどほどに

By: John - CC BY 2.0

ノート作りの弊害

 

勉強と聞いて、ノート作りを連想する人は少なくないでしょう。

学校の授業でも、先生が板書したものをノートに取ることから始まります。

そこで、勉強=ノート作りというイメージが出来るのも頷けます。

今は文房具にも色々な物が出てきており、ノート作りも楽しくできます。

では、きれいで見やすいノートを作ればいいかと言うと、私はオススメしません。

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ノート作りは時間がかかる

 

ノートを作ることが無駄という訳ではありませんが、時間の観点から見た際に、コストパフォーマンスが非常に悪いと言えます。

今は大抵の分野で、市販の参考書があります。

手書きでどんなにキレイに作っても、市販の参考書ほどの情報量と、見やすさを超えることは出来ません。

書くことによって憶えられるという面は否定しませんが、ノートにまとめるという作業は効率が良くありません。

とにかくノート作りには時間がかかります。

学生時代はそれでもよいかも知れませんが、社会人になって同じやり方はとても出来ません。

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ノート作りは作業である

 

気をつけないといけないのは、ノート作りそれ自体は『作業』であるということです。

ノート作りには時間がかかるので、机に向かって何時間もノートを作っていると、その時間勉強した気になります。

この“勉強した気”というのが、くせ者です。

勉強は基本的に時間をかけた分だけ、頭に定着します。

しかし、作業と勉強は別物です。

3時間机に向かってノート作りをしていても、そこに書いた内容が5分で憶えられることであれば、実質的な勉強時間は5分であると考えるべきなのです。

中高生時代は、このことに気付かず(あるいは気付かない振りをして)、一生懸命に色ペンや蛍光ペンでカラフルなノートを作りがちです。

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ノートを作る時間をアウトプットにあてよう

 

ノート作りを辞める代わりに提案したいのは、アウトプット、問題演習です。

勉強で本当に大切なのは、インプットではなくアウトプットです。

学校では、教科書の内容を教えるということから、どうしてもインプット中心の勉強法に偏りがちです。

しかし、受験に合格するとか、資格を取得するとかいうことを目標に据えると、アウトプット中心の学習に切り替えるべきです。

現実生活のビジネスと同じです。

営業員が商品をセールスするときに、商品の知識を頭に入れるだけでは物は売れませんよね。

大切なのは、商品の魅力を顧客に説明出来ることです。

どうやって商品の良さを伝えるか、それを前提に商品知識について見識を深めるでしょう。

勉強も同じことです。

アウトプットありきで学習する様に、勉強法も組み立てていくべきなのです。

ノートを作るだけの時間があるなら、その時間を問題演習にあてましょう。

やり方として、まずは参考書を見ながら問題を解く。

徐々に参考書を見ずに問題を解ける様に、取り組んでいく。

参考書を見なくても問題が解けるならば、もうその範囲の知識は頭に入ったということです。

このやり方の方が、同じ範囲のノートを作るより遙かに短時間で済みます。

勉強は長時間やっても楽しくありません。

なるべく合理的に効率よく勉強し、浮いた時間を自分の趣味や友達付き合いに回し、人生をより豊かなものにしていきましょう。

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