イントロダクション
ただでさえ、+、-で符号がややこしいところに、小数・分数が出てくると厄介です。
計算のポイントは、-符号の使い方にあります。
普段はうっとうしい-符号ですが、使いこなせると強力な武器にもなります。
論より証拠。
さっそく例題を見てみましょう。
★例題1-2-1-3★
次の計算をしなさい。
(1) (―3.3)+(+2.1)
▼考え方▼
なにはともあれ、( )を外して考えましょう。
=―3.3+2.1
▼考え方▼
あれ、何だかマイナスの方が大きくて計算しにくいぞ…
こんなときは、―( )で計算を楽にする方法があります。
=―(3.3―2.1)
=―(1.2)
=―1.2
ー( )でくくると、( )の中は符号が逆転します。
この、-でくくると符号が逆転する、という性質を利用するのがこの単元の狙いです。
(2) - \(\frac{1}{2}\)+-\(\frac{1}{4}\)
▼考え方▼
なにはともあれ、( )を外して考えましょう。
=― \(\frac{1}{2}\)-\(\frac{1}{4}\)
▼考え方▼
やっぱり答えがマイナスになる。
マイナスが答えのときは、―( )で計算を楽にする。
=―(\(\frac{1}{2}\) + \(\frac{1}{4}\))
=―(\(\frac{2+1}{4}\))
=―\(\frac{3}{4}\)
ポイントは、マイナスでくくると、符号が全部逆転するということです。
例えば、-3-2 であれば、
-(3+2)となります。
人間の脳は、マイナスの計算が苦手な様に出来ています。
マイナスでくくることによって、苦しい計算を回避することができ、計算力が大幅に上がります。
練習問題1-2-1-3
※答はテキスト反転でご確認いただけます。
問①:(-1.1)+(-0.9)
答①:-2
解説:-(1.1+0.9)
問②:\(\frac{1}{5}\)-\(\frac{3}{5}\)
答②:-\(\frac{2}{5}\)
解説:-(\(\frac{3}{5}\)-\(\frac{1}{5}\))
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あなたに幸運が訪れます様に♪